勝手次第
かってしだい
形容動詞名詞
標準
acting according to one's inclinations
文例 · 用例
この舞台に出ている役者が勝手次第に働けば場面は分裂して統一がなくなってしまうのである。
— 寺田寅彦 『文学の中の科学的要素』 青空文庫
しかし一通りの山賊でない、図太い山賊で、かの字港まで十人が勝手次第にしゃべって、随分やかましかった。
— 国木田独歩 『鹿狩り』 青空文庫
もう一つの漫画の長所は、音楽との対位法的モンタージュを行なう場合における視像のエキスプレッションが自由自在であって、画像の運動は pp から ff まで任意に大なる変化をすることができ、クレッセンドー、ディミニゥエンドー勝手次第なことである。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
さあ、家畜は肥りますよ、全く動物は一つの器械でその脚を疾くするには走らせる、肥らせるには食べさせる、卵をとるにはつるませる、乳汁をとるには子を近くに置いて子に呑ませないようにする、どうでも勝手次第なもんです。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
乘組の人員は、五人が定員で、車内には機械室の外に、二個の區劃が設けられ、一方は雨露を凌ぐが爲めに厚さ玻璃板を以て奇麗に蔽はれ、床上には絨壇を敷くもよし、毛布位いで濟ますもよし、其處は乘組人の御勝手次第、他の區劃は彈藥や飮料や鑵詰や乾肉や其他旅行中の必要品を貯へて置く處で、固定旅櫃の形をなして居る。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
有志と、二重圏点、かさねて、飛入勝手次第として、祝賀委員が、審議の上、その仮装の優秀なるものには、三等まで賞金美景を呈すとしたのに、読者も更めて御注意を願いたい。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
」 お丹は勝手次第に綾子の箪笥より曠着を取出し、上下すっかり脱替えて、帯は窮屈と下〆ばかり、裳を曳摺り、座蒲団二三枚積重ねて、しだらなき押立膝、烟草と茶とを当分に飲み分けて、飽けば火鉢の縁に肱つき、小楊枝にて皓歯をせせりながら、「こう、お松どん、何か食べてえものは無えか。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
せめて船にでも酔いたい、と一人が串戯に言い出しますと、何と一樽|賭けまいか、飲むことは銘々が勝手次第、勝負の上から代銭を払えば可い、面白い、遣るべいじゃ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
作例 · 標準
「今回のプロジェクトの進め方は君の勝手次第だが、納期だけは厳守してもらうよ」
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自分の勝手次第で予定をコロコロ変えられると、同行しているメンバーはたまったものではない。
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「信じるか信じないかは、そちらの勝手次第ですよ」と、怪しげな占い師が不敵に笑った。
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公共の施設である以上、自分の勝手次第で備品を持ち出したり改変したりしていいわけがない。
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