義理の兄
ぎりのあに
名詞
標準
one's brother-in-law
文例 · 用例
」 そこへ二階からドヤドヤドヤと降りて来た良子の義理の兄さんが、便所に行かうとして椽側に出ると、其処に猫の食べ物を入れてやるお皿が置いてあるのを見ると、お祖母さんの眼を怖い顔で見ながら、そのお皿を庭の方へ蹴り棄てた。
— 中原中也 『良子』 青空文庫
故郷で義理の兄にえらく侮辱され、蹴飛ばされたんです。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
所が義理の兄は子供が二人もあると云う口実で、段々室を大きく使い、台所も自分等丈で使うようにシキリをして了うし、私が寝ていると、態とまたいで便所へ行き来し、その上、私の妻へ一人の男の子を抱いて寝かさせ、私は戸棚を開けてそれへ二本の足を突込んで寝なければならない程、場所をふさげられました。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
要作は隠していますが、女房がちょいと話したところでは、次郎兵衛は義理の兄とすこし折りが合わない事があったようです。
— 川越次郎兵衛 『半七捕物帳』 青空文庫
で、冬崖氏の孫の川上邦世氏とは義理の兄弟になるはずです)。
— 西町時代の弟子のこと 『幕末維新懐古談』 青空文庫
三木氏の義理の兄弟で帝大農学部教授がある。
— 宮本百合子 『行為の価値』 青空文庫
そしたら、その発起人の第一に、義理の兄弟である教授が名前を出していた。
— 宮本百合子 『行為の価値』 青空文庫
その時のお姉様の御主人となっておられた貴方の御先祖……すなわち、この令嬢の一千年前の義理の兄さんであった貴方と、同棲しておられる情景を、現在夢に見ておられるのです」「……そ……そんな浅ましい……不倫な……」 と叫びかけて、私はハッと息を詰めた。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫