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転廻

てんまわり
名詞
1
標準
文例 · 用例
すべてがぐるりと急転廻した。
太宰治 一日の労苦 青空文庫
陳独秀が稲妻のように舞踊靴の部屋に這入ってくると、彼は米良にボロジン一味が再び南昌から漢口に潜入したことを告げ、彼は嶮しい眼を閉じるとボロジンの南昌入によって新たな時局の転廻となるか、恐らくは最期の瓦解となる二つの道を告げるのであった。
吉行エイスケ 地図に出てくる男女 青空文庫
通過記録計がまた一転廻すると、太田ミサ子が、情夫のアメリカ人を連れて、中之島の方面から並木道をつたってあらわれた。
吉行エイスケ 大阪万華鏡 青空文庫
沖の漁火を袖に呼んで、胸毛がじりじりに仰天し、やあ、コン畜生、火の車め、まだ疾え、と鬼と組んだ横倒れ、転廻って揉消して、生命に別条はなかった。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
さて、それでも黒んぼの鰌すくい、流石におしまいにはへとへとに疲れたと見えて、くるくるくると小鼠のように転廻すると、右手に並んで取澄ました仮装団のまん中へとどたりわアところげてしまった。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
その本流と可児川の合するところ、急奔し衝突し、抱合し、反撥する余勢は、一旦、一大|鉄城のごとく峭立し突出する黒褐の岩石層の絶壁に殺到し、遮断されて水は水と撃ち、力は力と抗い、波は岩を、岩は波を噛んで、ここに囂々、淙々の音を成しつつ、再び変圧し、転廻し、捲騰し、擾乱する豪快無比の壮観を現出する。
北原白秋 木曾川 青空文庫
どうだ一米突先の人生が見えるか君の眼玉はいつもコペルニクス的に転廻してゐる和製ウナムノ、反対のための反対者、萩原朔太郎。
詩集(11)文壇諷刺詩篇 小熊秀雄全集-12 青空文庫
これがため大王は普軍の先頭がベルン村近くに到着せるとき、これを左へ転廻せしめ巧みに凹地及び小丘阜を利用しつつ我が企図を秘匿してロベチンス村に入り、横隊に展開せしめた。
石原莞爾 戦争史大観 青空文庫