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日溜まり

ひだまり
名詞
1
標準
文例 · 用例
利根川の河原に望みて、堤防に櫻を多く植ゑたり、常には散策する人もなく、さびしき芝生の日だまりに、紙屑など散らばり居るのみ。
萩原朔太郎 純情小曲集 青空文庫
晩春の日の弱い日だまりを感じさせるような、或る荒寥とした、心の隅の寂しさを感じさせる句である。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
そこには笹竹や芹などの雑草が生え、塵芥にまみれて捨てられてる、我楽多の瀬戸物などの破片の上に、晩春の日だまりが力なく漂っているのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
時に野外や近郊を歩くときでも、彼はなお目前の自然の中に、転寝の夢に見る夢を感じて古寺やほうろく捨る芹の中 と、冬日だまりに散らばう廃跡の侘しさを咏むのであった。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
」 と、立直つて、襟の下へ一寸端を見せてお札を受けた、が、老僧と机ばかり圓光の裡の日だまりで、あたりは森閑した、人氣のないのに、何故か心を引かれたらしい。
泉鏡花 遺稿 青空文庫
この燈籠寺に対して、辻町糸七の外套の袖から半間な面を出した昼間の提灯は、松風に颯と誘われて、いま二葉三葉散りかかる、折からの緋葉も灯れず、ぽかぽかと暖い磴の小草の日だまりに、あだ白けて、のびれば欠伸、縮むと、嚔をしそうで可笑しい。
泉鏡花 縷紅新草 青空文庫
」 と、立直って、襟の下へ一寸端を見せてお札を受けた、が、老僧と机ばかり円光の裡の日だまりで、あたりは森閑した、人気のないのに、何故か心を引かれたらしい。
遺稿 遺稿 青空文庫
出来上がった「パソコン創世記」を手にしたとき、オレは縁側に出てちっぽけな本を掌に乗せ、日だまりの中でしみじみと渋茶をすすったものである。
富田倫生 青空のリスタート 青空文庫