応不
おうふ
名詞
標準
文例 · 用例
縦令当年に限御初地入不被遊候而は神之御祟共有之抔と之御占方に而も右通時節柄相応不仕段は眼前に候間、第一封王使御申請之御願、第二百姓恵之筋を以、年季御延被遊候儀は、仏神にも納受可有之候間、封王使御帰朝以後時分柄御見合を以御初地入有御座度奉存候。
— 伊波普猷 『ユタの歴史的研究』 青空文庫
それは一応不思議に思えるが、実はなんでもないことだったのだ。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
ところが、真実を表現し、美の哀愁を発露しなければならぬ役どころに、相応不似合な資質を持つた延若の目が、どうしてあのやうにしんじつを、愁ひを、訴へを、憐みを、同感を、歓喜を表現したであらうか。
— 折口信夫 『実川延若讃』 青空文庫
之は一応不離な関係だが併し直接には因果関係ではない。
— 戸坂潤 『道徳の観念』 青空文庫
処で常識にとっては専門的な知識は一応不用であり又時に有害でさえあると考えられる、常識は通俗的だという意味に於ても、又世間に知れ渡るという意味に於ても、ポピュラーであることが出来る、夫は例えば公衆(Public)によって支持される知識である、とそう人々は考えている。
— 戸坂潤 『イデオロギー概論』 青空文庫
とに角そこでは専門的な知識は一応不用であり又時に有害でさえあるだろう。
— 戸坂潤 『現代哲学講話』 青空文庫
一定度の真空を造り出すと同様に、一定の戦争状態を造り出して見たり、相場を一定度だけ任意に上下させて見たり、する任意の試みは一応不可能である。
— 戸坂潤 『現代唯物論講話』 青空文庫
このようにして茲に発見された本質は一応不変性を有つものと考えられるにも拘らず、それが発見される過程に於て、その仕方に於て、決して一定不変であることを保証されてはいない。
— 戸坂潤 『空間概念の分析』 青空文庫