差し紙
さしがみ
名詞
標準
(Edo-period) summons
文例 · 用例
その仏に縁の多い寺社|奉行所から、不意に不思議なお差し紙が、名人の寝床へ訪れました。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
なるほど、伝六のいうとおり、お差し紙の文面に現われたあな(事件)そのものはまことにたわいのなさそうなことではあるが、係り違いの寺社奉行所から特に出馬を懇請してきたところに味があるのです。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
松平のお殿さまからのお差し紙でござえますから、きっとまた何か突発したにちげえござんせんぜ」 しかし、案に相違して、そのお差し紙は、あすの吉例上覧お能に、警固のため出頭しろとのご命令書でしたから、ようやく納まりかかった伝六太鼓がまた鳴りかけようとしたとき――、今度はやさしくおとなう声がありました。
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
「ご老中さまから火急にお差し紙でござります」「なに!
— 七化け役者 『右門捕物帖』 青空文庫
伊豆守様からお差し紙が参ったとな――伝六ッ。
— 七化け役者 『右門捕物帖』 青空文庫
のどかな顔をしながら、ちょこちょこと飛んでいったようでしたが、すでにそこへうやうやしくお差し紙をいただいて帰りましたものでしたから、取る手おそしと開いてみるに、そもいったいなんとしたものでありましたろう!
— 七化け役者 『右門捕物帖』 青空文庫
右取り急ぎ伝達いたしそうろう」「ちぇッ、おどろいたね――」 伸びあがってじろりとうしろからそのお差し紙をのぞき見しながら、たちまち首をあげたのはわが親愛なる伝六でした。
— のろいのわら人形 『右門捕物帖』 青空文庫
お差し紙の来たのはだんななんだ。
— のろいのわら人形 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代、差し紙は役所から個人への正式な呼び出し状だった。
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差し紙を受け取った人々は、奉行所へ出頭する必要があった。
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あの武士の家には、何度も差し紙が届いていたらしい。
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