属目
しょくもく
名詞
標準
文例 · 用例
今王政一新、四海|属目之時に当りて、如此大奸要路に横り、朝典を敗壊し、朝権を毀損し、朝土を惑乱し、堂々たる我神州をして犬羊に斉しき醜夷の属国たらしめんとす。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
間貫一の名は漸く同業者間に聞えて、恐るべき彼の未来を属目せざるはあらずなりぬ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
或は尊み敬えと教うれば、舅姑は固より尊属目上の人なり、嫁の身として比教に従う可きは当然なれども、扨親しみ愛しむの一段に至りては、舅姑を先にして父母を後にせんとするも、子たる者の至情に於て叶わぬことならずや。
— 福沢諭吉 『女大学評論』 青空文庫
帰朝したる近衛公は、政治上の未定数なりと雖も、其一挙一動は、少なからざる注意を以て国民に属目せらる※余は公が当に如何なる態度を以て其新運動を開始す可き乎を観むとす。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
この歌はどうしても属目の感じで、想像の歌ではなかろうと思うからである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
つまり、同じく「詔」でも、属目の歌を求められる場合が必ずあるだろうとおもうからである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
当時|属目する所之を作る」という左注との附いている歌である。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
○池水に影さへ見えて咲きにほふ馬酔木の花を袖に扱入れな 〔巻二十・四五一二〕 大伴家持 大伴家持の山斎属目の歌だから、庭前の景をそのまま詠んでいる。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫