猊
猊
名詞
標準
文例 · 用例
それは唐の※猊か何かの、黄金色だの翠色だのの美しく綺え造られたものだった。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
悟空これを見て猊を引裂かんとす。
— ―沙門悟浄の手記― 『悟浄歎異』 青空文庫
* * * ある時、今は亡き僧正猊下がディカーニカを通られた折、この村の土地柄を褒められたが、往還を馬車で通り過ぎながら、急に一軒の新らしい民家の前で車を停めて、「この美しく彩色つた家はいつたい誰の家ぢやの?
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
」と猊下は、戸口の傍に嬰児を抱いて佇んでゐた美しい女に訊ねられた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
」と、猊下は扉や窓を眺めまはしながら言はれた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
しかし猊下は、ワクーラがいつも寺の懺悔式に神妙につらなり、また、左側の頌歌席をば無料で緑色の地に赤い花模様を出して塗りあげたことを聞き知られた時には、更に更に賞讚の辞を吝まれなかつた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
陸中の猊鼻渓は今は一の関から軌道が出来たのでわけなく行ける。
— 田山録弥 『あちこちの渓谷』 青空文庫
「二三お聞きしたいことがございますが」 すると長老は頷いて、「喇嘛の尊厳を毀けない範囲で何んでもお答えいたしましょう」「喇嘛|猊下のご年齢は今年お幾歳でございましたでしょう?
— 国枝史郎 『喇嘛の行衛』 青空文庫