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白桜

はくおう
名詞
1
標準
文例 · 用例
呉竹を南の隅に植ゑしより片寄る春の夕風となる 夫人の友人の一人で夫人の真価を最もよく了解する詩王高村光太郎君は白桜集の序で、「人知れぬかくれた著想の微妙」なことを挙げてゐるが、この歌などもその一例であらう。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
山桜夢の隣りに建てられし真白き家の心地こそすれ 作者は自ら白桜院の院号を選んだだけに桜を賞すること常人に過ぎ、その癖染井吉野を木のお化けだとけなしつつも、沢山の歌をよんでゐる。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
晶子の歌集を全部大森の家に置いて来たので、私の手もとには遺稿の「白桜集」だけしかないけれど、今その内から少し抜いて、千年か二千年に稀にうまれ出るすぐれた歌人たちの心に触れて見よう。
片山廣子 二人の女歌人 青空文庫
ふしぎにも「白桜集」の歌は若かつた日の彼女の歌とは異つたものを伝へる。
片山廣子 二人の女歌人 青空文庫
五鳳集といふ詩集は今ちよつと年代をたしかめにくいが、其中には細川|典厩源公の庭の花盛りに開く、俗に謂ふ所の信濃桜なるもの也云々とあつて、庭下の白桜千樹雪といふ詩の句を載せて居る。
柳田國男 信濃桜の話 青空文庫
白桜と云ふのは少しく私の予想に反するが、それは必ずしも写生では無いのかも知れない。
柳田國男 信濃桜の話 青空文庫
「白髪を清めて元日を待所に、汝何人なれば我が白桜下に来り、我と対して座せるや」というに筆を起して、此方が何かいうと、向うも何かいう。
柴田宵曲 古句を観る 青空文庫