衣手
ころもで
名詞
標準
sleeve
文例 · 用例
四楽しき極みはくれはどり あやめもたへなる衣手かやしほ味よきうま酒か 柱ふとしき家くらかオー 否 否 否 楽しき極みはなほあらん。
— 有島武郎 『遠友夜学校校歌』 青空文庫
諸手の眞梭の往きかひに衣手輕くさゆらぐや、譬へば霧のさや/\と、山の梢を渡る如。
— 長塚節 『長塚節歌集 中』 青空文庫
逢はぬ夜を隔つる中の衣手に重ねていとど身も沁みよとや ただ白い紙へ無造作に書いてあるのが非常に美しい。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
わけても京の島原の話が得意で、太夫が立派な硯箱と金紙の短册とを出して、何んぞ書けといふので、大變に弱つたが、仕方なしに、「秋の田のかりほの庵のとまをあらみわが衣手は露に濡れつゝ」と金釘流で書いたが、それは春の眞盛りで、御室の櫻が咲き揃つた頃のことであつた、なぞと言つた。
— 上司小劍 『父の婚禮』 青空文庫
なおこの歌の傍に、「ぬばたまの夜霧は立ちぬ衣手を高屋の上に棚引くまでに」(巻九・一七〇六)という舎人皇子の御歌がある。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
「衣手を」を、枕詞として「たか」に続けたのは、タク(カカグ)という意だろうという説がある。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
また室に帰りて怠りて弓臥するに、時はなほ衣手のうすきを喞つに早けれども――。
— 三好達治 『測量船』 青空文庫
衣をわかちてその衣手にとることなかれその紅きいろまなこに泌みつきせんかたもなし。
— 忘春詩集 『忘春詩集』 青空文庫
作例 · 標準
歌舞伎役者が衣手を翻し、舞台に登場すると拍手が沸き起こった。
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風が吹き抜け、彼女の着物の衣手がひらりと舞った。
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「衣手白し」という季語は、夏の清涼感を表現している。
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