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名詞
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標準
文例 · 用例
近代にあつて、このむしの状態に陥らないためには、人は鈍感であるか又、非常に所謂「常に目覚めてあれ」の行へる人、つまりつねに前方をめてゐる、かの敬虔な人である必要がある。
中原中也 我が生活 青空文庫
さて、 私が女に逃げられる日まで、私はつねに前方をめることが出来てゐたのと確信する。
中原中也 我が生活 青空文庫
」「うむ、おまへに見せてやるものがある、」彼は父の言葉をこれまで耳にすると、ガクツとたゞ一度だけする身慄ひと共に父の方をめた。
中原中也 耕二のこと 青空文庫
或日父は近頃にない早く、外来患者も病室の方も済まして、表の間の卓に頬肘を突いた儘、縁先の河鹿の鉢をヂツとめてゐた。
中原中也 その頃の生活 青空文庫
」 お妙は気を張つめんと勤むるごとく、熟とる地図を的に、目を※って、先刻からどんなに堪えたろう。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
また旧の境内の中央に立ちて、もの淋しくしぬ。
泉鏡花 竜潭譚 青空文庫
私も気がさして一所に櫛をめたが、自分の膚も、人の体も、その時くらい清く、白く美しいのは見た事がない。
泉鏡花 薬草取 青空文庫
忽然として天開け、身は雲に包まれて、妙なる薫袖を蔽い、唯見ると堆き雪の如く、真白き中に紅ちらめき、むる瞳に緑|映じて、颯と分れて、一つ一つ、花片となり、葉となって、美女ヶ原の花は高坂の袂に匂ひ、胸に咲いた。
泉鏡花 薬草取 青空文庫