藤花
とうか
名詞
標準
wisteria flower
文例 · 用例
藤花の宴も続いて同じ日に行なわれることになっているのである。
— 花宴 『源氏物語』 青空文庫
楓川の紅葉、藤花、霰、雷神諸瀑を見ずんば、山寺の美を談ずべからずと云ふものもあらむ。
— 大町桂月 『遊羽雜感』 青空文庫
藤花、牡丹は春晩夏初を以て開く故に春晩夏初を以て季と為すべし。
— 正岡子規 『俳諧大要』 青空文庫
花は皆散った春の暮れで、浅緑にかすんだ庭の木立ちをおながめになって、この家で昔|藤花の宴があったのはちょうどこのころのことであったと院はみずからお言いになったことから、昔と今の間の長いことも考えられ、青春の日が恋しく、現在のことが身に沁んでお思われになった。
— 若菜(上) 『源氏物語』 青空文庫
その前日に帝は藤壺へおいでになって、藤花の宴をあそばされた。
— 宿り木 『源氏物語』 青空文庫
広間にある藤花蘭の色合わせは、ありゃ、たしか君の芸じゃあるまいね」 この専門的な質問は、ただちに驚くべき効果をもたらした。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
浜の家の女将は、予等を待受けて、妻の書いた藤花の歌の一軸を床に掛けて居た。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
この人の主幹となって経営していた雑誌「世界」は、後に「我邦」と改称し、なお藤花学会という愛国主義鼓吹の団体も今は存否如何を知らぬが、孤松氏尽力の形見であった。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
作例 · 標準
満開の藤花が、見事な紫のカーテンのように棚から垂れ下がっていた。
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庭園には、甘い香りを漂わせる藤花が咲き乱れている。
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彼は、藤花をモチーフにした美しい陶器を作った。
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