言葉を吐く
ことばをはく
表現動詞-五段-カ行
標準
to talk
文例 · 用例
といふほどに、今では大胆な言葉を吐くことができます、労働のために握りしめられた手を私はそつと開いてみます、そこには何物もありませんただ憎しみの汗をかいてゐるだけです、御安心下さい、私は東京に落ちつきました。
— 詩集(3)小熊秀雄詩集1 『小熊秀雄全集-4』 青空文庫
若者はいかに若気ていても、武士じゃほどに勇に勇ましい捨身の言葉を吐くかと思っていたが、右衛門は低い声で、「命が惜しい、命ばかりは助けて下され」といった。
— 菊池寛 『三浦右衛門の最後』 青空文庫
」「有りがたうございます、しかし私は……」 私は思はず座蒲団から退いて、辞退の言葉を吐くために両腕を畳に張つて首を垂れた。
— 牧野信一 『天狗洞食客記』 青空文庫
それから私たちは食事の度毎にそれとなく四方山のことなどをはなすやうになつたが、顔つきや口つきを全く動かすことなしに言葉を吐くといふことは妙なもので、「言葉」といふものが全々発声者とは関はりなく、夫々游離して、明らかに空間に於ける別個の存在物と感ぜられた。
— 牧野信一 『天狗洞食客記』 青空文庫
自暴的な自殺的な言葉を吐くのが、彼のよくない病癖だったが、それを喚き散らすと、いつの場合も反射的に天来の霊感が浮んでくるのであった。
— 海野十三 『流線間諜』 青空文庫
」 体格は仲々堂々たるもので、肩のいかり具合などは柔道の心得でもあるらしく、眺められたが、その堀田の音声は、あのやうな感傷的の言葉を吐くのに最も適してゐるかのやうに細々として、笛の音に似てゐた。
— 牧野信一 『露路の友』 青空文庫
眼ばたきはする、時々言葉を吐く見たいに口も開ける、何んにも見えない真昼の白々しい澱んだ静けさの中で余は、そんな彼の顔に見入られてゐる思ひで、不気味さとも寂しさとも云へない、たゞフラフラツと、煙りに巻かれるやうな妙な陶酔を誘はれて、幻でない滝に会つてゐる方が救かる見たいな気がして来るのだ。
— 牧野信一 『西瓜喰ふ人』 青空文庫
いつも自分は、こんな時に母に妥協する追従の言葉を吐くのが習慣だつた。
— 牧野信一 『蔭ひなた』 青空文庫
作例 · 標準
久しぶりに友人と会い、お互いの近況について言葉を吐き合った。
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彼は不満を抱えきれず、ついに上司に言葉を吐いた。
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どんなに苦しくても、自分の気持ちを正直に言葉を吐くことは大切だ。
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