訳仏
やくぶつ
名詞
標準
文例 · 用例
帽蛇は今も梵名ナーガで専ら通りおり、那伽は漢訳仏典の竜なる由は既述竜の話で繰り返し述べた。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
昔から、中国の仏教は、翻訳仏教だとまでいわれるくらいですが、しかし、中国でスッカリ梵語聖典を翻訳しておいてくれたればこそ、私どもは今日、比較的容易に、聖典を読誦し、理解することができるのです。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
西蔵人は高原パミール系の印度原住民の分流であり、西蔵語なるものはトンミが梵語のランツァ体をとってつくった国語だから、西蔵大蔵の「甘珠爾」正蔵千四十四巻、「丹珠爾」続蔵四千五十八巻の二部は、よく経、律の機微をつたえ、漢訳仏教にない経論がたくさん入っている。
— 久生十蘭 『新西遊記』 青空文庫
(興味をもったとはいっても、ヨウロッパ人の書いたものや翻訳したもの、または漢訳仏典を、ほんのわずかばかり、おりにふれて読むようになった、というだけのことである。
— 津田左右吉 『学究生活五十年』 青空文庫
お恥かしい次第であるが、ラテン語本文は参考にして、英訳仏訳等で読んで居る。
— 矢内原忠雄 『読書と著書』 青空文庫
(アミヨ訳仏文) (b)だが、我々の精神の錯乱は、いくらこれをののしりはずかしめても足りることはあるまい。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
漢譯佛典の原本に梵・胡の區別がある。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫