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青林

せいりん
名詞
1
標準
文例 · 用例
就中、公孫樹は黄なり、紅樹、青林、見渡す森は、みな錦葉を含み、散残った柳の緑を、うすく紗に綾取った中に、層々たる城の天守が、遠山の雪の巓を抽いて聳える。
泉鏡花 縷紅新草 青空文庫
案内者は青林館と云う宿の主人である。
夏目漱石 満韓ところどころ 青空文庫
青林館の主人は自分ほどこの女に興味がなかったと見えて、好加減に歩を移して、突き当りの部屋に這入った。
夏目漱石 満韓ところどころ 青空文庫
余は青林館の主人が恨めしくなった。
夏目漱石 満韓ところどころ 青空文庫
社のある山の径三町ばかり全山樹をもって蔽われ、まことに神威灼然たりしに、例の基本財産作るとて大部分の冬青林を伐り尽させ、神池にその木を浸して鳥黐を作らしむ。
南方熊楠 神社合祀に関する意見 青空文庫
果物の籠には青林檎やバナナが綺麗につやつやと並んでいた。
芥川龍之介 お律と子等と 青空文庫
古代の呪いがかかっているような、くすみにくすんだ大玄関の式台と、欅の大引扉は、眼もさめるような青林檎色のペンキを塗られ、ディッケンスの古いアメリカの絵にある、清教徒の郷土の館邸のようなロマンチックな見かけになっていた。
久生十蘭 我が家の楽園 青空文庫
緑は、青林檎の緑という独得の緑で、桃色は、アフリカ鷺の胸毛の桃色という、ふしぎな桃色である。
久生十蘭 我が家の楽園 青空文庫