捲簾
けんれん
名詞
標準
文例 · 用例
悟浄がかつて天上界で霊霄殿の捲簾大将を勤めておったとは、この河底で誰言わぬ者もない。
— 中島敦 『悟浄出世』 青空文庫
天上界で五百年前に捲簾大将をしておった者が今の俺になったのだとして、さて、その昔の捲簾大将と今のこの俺とが同じものだといっていいのだろうか?
— 中島敦 『悟浄出世』 青空文庫
その記憶以前の捲簾大将と俺と、どこが同じなのだ。
— 中島敦 『悟浄出世』 青空文庫
だから、武将中最も教養あり、その詩に、簷外風光分外薪|捲簾山色|悩吟身孱願亦|有娥眉趣一笑靄然|如美人 歌に、さみだれに庭のやり水瀬を深み浅茅がすゑは波よするなり立ち並ぶかひこそなけれ桜花松に千歳の色はならはで 詩の巧拙は自分には分らないが、歌は武将としては上乗の部であろう。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
樓上捲簾時 楼上簾を捲くの時、滿樓雲一色 楼に満つ雲一色。
— 河上肇 『閑人詩話』 青空文庫