易き
やすき
名詞
標準
easiness
文例 · 用例
又、人の子の謂ふ奇蹟も容易きことなれど、人の子を遣りたる相対の世界には神自らも相対性以外を行ふとも見せられず。
— 中原中也 『地上組織』 青空文庫
『足を蹈んだのは僕が惡かつた、惡かつたから謝罪る、ねえ君、これは僅かだけれど膏藥代に、な、納めて呉れ玉へ、さあ』對手の心事、酒代にありと見て取つた若紳士は、事の組し易きを喜んで、手早く握つた銀貨、二枚、三枚、光る物手をすべつて男の掌に移るよと見る間に「呵」と叫んで紳士は身を轉換した。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
しかし最も躾けに重きを置かれたのは生活の調度の道だったことは、ふた親の性格からして見易き道理であった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
されども尽くる時には尽き易き金銀にて、光りを磨きし餝屋とて日本の長者の名ありしものも、今は百貫目に足らぬ身代となり、是にては中々今までの格式を追ひ難しと急に分別極めて家財を親類に預け、有り金を持つて代々の住所を立退き、大阪の福島に坊主行義の世帯して北に見渡す野山の気色に自ら足れりとしける。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
第一にかれを本国へ返さるる事は上策也(此事難きに似て易き歟) 第二にかれを囚となしてたすけ置るる事は中策也(此事易きに似て尤難し) 第三にかれを誅せらるる事は下策也(此事易くして易かるべし) 将軍は中策を採って、シロオテをそののち永く切支丹屋敷の獄舎につないで置いた。
— 太宰治 『地球図』 青空文庫
それが同じ家庭内で、相当の歳(独立する年齢)までともに暮すのですから、互いの間によほどしっかりした心配りがないと、易きについて堕落してしまいます。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
道に対し「易き」を求め「難き」を避けてはならぬ。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
人の心の變り易き、今しかく賢ぶりて、飼鳥の非を謂ひつれど、明日を知らず重ねて勸むる者ある時は、我また小鳥を養ふ心になるまじきものにあらず、こゝを思ひしゆゑにこそ罪無き汝を苦しめたり、されば今日のことを知れる者、誰か同一き遊戲を勸めむ。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
作例 · 標準
困難な状況でも、人はつい易きに流れてしまうものだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
人生には易きばかりではない道もあると知るべきだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は常に易きを求めず、挑戦し続けることを選んだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash