次の年
つぎのとし
名詞
標準
文例 · 用例
ところが、その家の庭に咲き誇った夕顔をせせりに来る蛾の群が時々この芳紀|二八の花嫁をからかいに来る、その度に花嫁がたまぎるような悲鳴を上げてこわがるので、息子思いの父親はその次の年から断然夕顔の裁培を中止したという実例があるくらいである。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
前々年、家が焼けて、次の年、父親がなくなって、まるで、掘立小屋だろう。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
母はこの子を連れて家々の門に立てば、貰い物多く、ここの人の慈悲深きは他国にて見ざりしほどなれば、子のために行末よしやと思いはかりけん、次の年の春、母は子を残していずれにか影を隠したり。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
次の年の夏になりました。
— 宮沢賢治 『狼森と笊森、盗森』 青空文庫
次の年その村に鉄道が通り虔十の家から三町ばかり東の方に停車場ができました。
— 宮沢賢治 『虔十公園林』 青空文庫
蜘蛛は蜘蛛暦三千八百年の五月に没くなり銀色のなめくじがその次の年、狸が又その次の年死にました。
— 宮沢賢治 『蜘蛛となめくじと狸』 青空文庫
次の年ある日|雨蛙がなめくじの立派なおうちへやって参りました。
— 宮沢賢治 『蜘蛛となめくじと狸』 青空文庫
ですから次の年はとうとう私たちは兄さんにも話して一緒にでかけたのです。
— 宮沢賢治 『谷』 青空文庫