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手ずつ

てずつ
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
直ぐに御歩行かと思うと、まだそれから両手へ手袋を嵌めたが、念入りに片手ずつ手首へぐっと扱いた時、襦袢の裏の紅いのがチラリと翻る。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
緋鹿子の座蒲団は、われと小親片手ずつ掛けて、右左に立護りぬ。
泉鏡花 照葉狂言 青空文庫
ふたりは、ひっしと花前の両手を片手ずつとらえて離さない。
伊藤左千夫 青空文庫
弓仲間は勇んで一手ずつ射はじめた。
島崎藤村 千曲川のスケッチ 青空文庫
血で、女髪兼安の柄が滑るのか、時どき片手ずつ離してはじぶんの脇腹へ股へ、赤い掌をこすり拭いている。
林不忘 煩悩秘文書 青空文庫
手ずつにしてみた。
海野十三 恐竜島 青空文庫
脅かしでもなんでもない、江戸を立つとき指掛けになったのを、これから一手ずつ飛脚便で指し継ごうという約束をして来た、笹野と彼の将棋は長考で名が高い、一番に二十三日という記録がある、これが一手ずつ手紙に書いて、広島と江戸を飛脚の往復で指そうというのだから、なん年かかるか、幾ら昌平の世でも桁外れである。
山本周五郎 風流化物屋敷 青空文庫
ご無心ながら皆の者へ一手ずつのご指南を仰ぎたいものでござる」 という言葉。
吉川英治 剣難女難 青空文庫
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