熊胆
ゆうたん
名詞
標準
dried bear's gallbladder (used as a medicine)
文例 · 用例
予往年大阪の老いた薬商に聞いたは、虎皮上で竜虎采戦の秘戯をすると二人とも精神|茫空す熊胆を服めば本復すと。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫
その実は彼等の考に、緒方の書生に解剖して貰えば無疵に熊胆が取れると云うことを知て居るものだから、解剖に託して熊胆が出るや否や帰て仕舞たと云う事がチャンと分たから、書生さん中々|了簡しない。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
一方、特別注文の熊胆を取りに走せ戻った宇治山田の米友は、店へ寄って、その使命のほどを伝えて、薬物の取出しを待っている間に、その家の軒に檻があって、その中に大きな熊のいるのを認めて、思わずそれに近寄ると、ついつい見とれてしまいました。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「木曾路には、獣類の皮をあきなふ店多し、別して贄川より本山までの間多く、また往来の人に、熊胆を売らんとて勧むる者多し、油断すべからず」と木曾名所図絵にも書いてある。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
ムクはいい犬だったなあ――ムクは可愛ゆい奴だなあ――ムクは…… やや暫くした瞬間に、ハッと気がついて、例の責任感がこみ上げて来ると矢も楯も堪らず、土産物屋の熊胆をかっぱらうようにさらって、走り出しました。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
つまり自分は熊胆を取って来いといわれたけれども、熊を見て来いとは言われなかったのである。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
それにもかかわらず、早く取って帰るべき熊胆を取って帰らずに、見なくてもいい熊をぼんやりとしてみとれてしまった。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
その証拠には、例の唯一の武器たる杖槍も、ちゃんと肩にかついでいるし、携帯の荷物も、懐中に入れた精製の熊胆も、決して取落してはいないのです。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
漢方薬の原料として、古くから熊胆が珍重されてきた。
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彼は腹痛の時に、祖母から譲り受けた熊胆を少し舐めていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
市場で売られている熊胆は非常に高価だが、その薬効は多くの人に信じられている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア
熊胆(ゆうたん)は、クマ由来の動物性の生薬のこと。熊の胆(くまのい)ともいう。クマの胆汁を乾燥したものである。古来より中国で用いられ、日本では飛鳥時代から利用されているとされ、健胃効果や利胆作用など消化器系全般の薬として用いられる。苦みが強い。漢方薬の原料にもなる。「熊胆丸」(ゆうたんがん)、「熊胆圓」 がしられる。
出典: 熊胆 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0