魅縛
みばく
名詞
標準
文例 · 用例
ベエコンは、妖気に魅縛されたように、不思議な陶酔でホテリングを凝視めていたが、軈て気が付くと、彼は犯人に跳びつくように拳を振り上げていた。
— 牧逸馬 『双面獣』 青空文庫
巨大な財産をのむ名壺の魅縛……これをこそ、呪縛というのでしょうか。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
なぜなら、人はそっくりろまんす中の人物となって魅縛的なここの敷石に立つ――と言われているほど、それほど、じっさいチャアリング・クロスを昼夜上下に押しかえす通行人は、ロンドンの他のどの町をとおる人ともちがって、いぎりす人らしくない一種ぼへみあんな理解に溶けあっているように思われる。
— 黄と白の群像 『踊る地平線』 青空文庫
この壮烈な賭博感にのみ、近代人を魅縛し去らずにはおかない飛行のCHICがあるのだ。
— 虹を渡る日 『踊る地平線』 青空文庫