遠慮会釈
えんりょえしゃく
名詞
標準
reserve and consideration (to others)
文例 · 用例
相互の矛盾欠点が眼に立ち、赤裸々の男女が鼻突き合せて、遠慮会釈もなく、ザックバランに、二人が本当にこれから先きの長い生涯を一緒に暮し得らるるや否やを吟味するのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
「馬鹿をいうな、太陽様は結構じゃ」と、吾輩は遠慮会釈もなく再び扉を開け、今度は閉められぬようにと窓の上に肱を凭せて頑張っていると、これには流石のハイカラ先生も閉口し、ブツブツいいながら日の当らぬ方へと退却に及んだ。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
なまじ、相手が肉親であるだけに、つい言葉も、ぞんざいになり、一旦云い出したとなると、真正面から遠慮会釈もなく、切り込む新子の太刀先を、あしらいかねて、圭子はタジタジとなったが、すぐ立ち直ると出鱈目な受太刀を、ふり廻し始めた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
赤子はひとしきり遠慮会釈もなく泣いてから、仏のような顔して眠っている。
— 伊藤左千夫 『去年』 青空文庫
遠慮会釈なくそんな所で葉子になれ親しむのは子供たちだった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
遠慮会釈もなく迅風は山と野とをこめて吹きすさんだ。
— 有島武郎 『カインの末裔』 青空文庫
法螺忠は何か一言云ふと、あははと馬のやうに大きな黄色の歯をむき出して笑ひ、それに伴れてゲーツ、ゲーツと腹の底から込みあげる蒸気のやうなゲツプを遠慮会釈もなく放出して「どうも胃酸過多のやうだ。
— 牧野信一 『鬼涙村』 青空文庫
法螺忠は何か一言いうと、あははと馬のように大きな黄色の歯をむき出して笑い、それにつれてゲーッ、ゲーッと腹の底から込みあげる蒸気のようなゲップを遠慮会釈もなく放出して「どうも胃酸過多のようだ。
— 牧野信一 『鬼涙村』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4