庸劣
ようれつ
形容動詞名詞
標準
mediocre
文例 · 用例
運命が善いの惡いのと云つて、女々しい泣事を列べつゝ、他人の同情を買はんとするが如き形迹を示す者は、庸劣|凡下の徒の事である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
是皆何事をするにも一々徹底するやうに、と心掛けぬからの事で、全氣全念で事を爲さぬからなのであるが、若し全氣全念で事を爲せば、いくら凡愚庸劣の我々でも、部屋の掃除位は四十五十の年になる頃を待たずとも、二週間か三週間もする内には上手になる筈で、せめて塵戻りのするやうな箒の使ひ方はせぬ勘定である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
何等の不都合が有ッて我々共を追出したんだろう、また何等の取得が有ッてあんな庸劣な奴ばかりを撰んで残したのだろう、その理由が聞いて見たいネ」 ト真黒に成ッてまくし立てた。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
史家評して庸劣と為す。
— 正岡子規 『病牀譫語』 青空文庫
思ふに実朝は庸劣為すなきの人に非ざりしも年歯弱少にして威中外に加はらず、その漸く長ずるに及んでかへつて早く北条氏のために嫉まれ終に刺客の手に斃れしなり。
— 正岡子規 『病牀譫語』 青空文庫
たとひその抱負は四海を覆ひその材能は天下を経綸するに足る者ありしとするも、一事為すなきの迹に徴して、断じて庸劣と為す、強ひて弁ずべからざる者あり。
— 正岡子規 『病牀譫語』 青空文庫
これを圧服しようと考えるのは、腸|窒扶斯を解熱剤で退治しようとするのと同じ庸劣な処置です。
— 与謝野晶子 『階級闘争の彼方へ』 青空文庫
――「区々の微功も相立てて少しくその罪もあひ償ひたく日夜焦慮苦心まかりあり候へども庸劣にして」ともへりくだった。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
作例 · 標準
彼の描く絵は庸劣で、見る者を感動させることはない。
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庸劣な作品ばかりでは、批評家たちも厳しい評価を下すだろう。
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その映画は庸劣と評され、興行収入も振るわなかった。
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