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恬として

てんとして
副詞
1
標準
coolly
文例 · 用例
恬として既往を忘れたふりのできる顕官連や、彼らの諂諛を見破るほどに聡明ではありながらなお真実に耳を傾けることを嫌う君主が、この男には不思議に思われた。
中島敦 李陵 青空文庫
アア堂々たる男子にして黄金のためにその心身を売り恬として顧みざるの時に当り、女史の高徳義心一身を犠牲として兄に秘密を守らしめ、自らは道を変えつつもなお人のため国のために尽さんとは、何たる清き心地ぞや。
福田英子 妾の半生涯 青空文庫
似非デカダン 自己の生活に濫して酒肉を買ひ、傍に迷惑をかけても恬として恥ぢないやうな、生若い似非デカダン、道楽デカダンには私は何時も怖毛を振ふ。
田山録弥 文壇一夕話 青空文庫
部下がストライキを起しても、新聞で嘲られても恬として知らぬ顔で、あべこべに盛に熱を吹いて、「俯仰天地に愧じぬ」とか、「断じて市会議員を買収したおぼえはない」とか云っていた。
夢野久作 街頭から見た新東京の裏面 青空文庫
自國の敗亡に臨んで、恬として之を返り見ないものゝ樣に、敵將ナポレオンと相見へて快談した、ゲーテの意氣は諸君も知つて居られよう。
岩野泡鳴 神秘的半獸主義 青空文庫
口語体の文においてもまた恬としてこれを用いる。
森鴎外 空車 青空文庫
夏日袷に袷|羽織を著て恬として恥じず、また苦熱の態をも見せない。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
」 榛軒は恬として答へた。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分のミスでチームに迷惑をかけたのに、恬として恥じるところがなかった。
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周囲が慌てふためく中で、彼女だけは恬として構えて読書を続けている。
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嘘がバレても恬として平気な顔をしている彼の図太さには驚かされる。
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恬として(てんとして) — 幻辞.com