諸木
もろき
名詞
標準
文例 · 用例
妖精の踊り 人丸左陣、天丸左陣――二人の武士の立ち去った後は、白山山中瑠璃ヶ岳の森々と深い谷底は再び無人の境となり、鬼王丸の本身たる数千歳を経た楠の木は谷の諸木の王のようにいかにも厳かに立っている。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
金子茂さんふんガイして、婦人連盟の諸木さんにつめよせる。
— 一九二三年(大正十二年) 『日記』 青空文庫
諸木は何を思へるや、銀杏、木蓮、朴、楓、かの男木も、その女木も痩せて骨だつ全身を冬に晒してをののきぬ。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
されど諸木は死なじかし。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
また若返る春のため新しき芽と蕾とを老いざる枝に秘めながら、されど諸木は死なじかし。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
また、諸木の果実を見るに、いまだ熟せざる前はみな水なり。
— 井上円了 『妖怪学』 青空文庫
また、深山には諸木、風のためにすれ合って火出ずる。
— 井上円了 『妖怪学』 青空文庫
金剋木とは、金よく諸木を截切す。
— 井上円了 『妖怪学』 青空文庫