謝儀
しゃぎ
名詞
標準
文例 · 用例
」「巫女に謝儀をとらせい。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
それでも醫者への謝儀や其の他で彼自身の懷中はげつそりと減つて畢つた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
瞽女は泊めた家への謝儀として先ず一段を唄う。
— 長塚節 『太十と其犬』 青空文庫
若干の謝儀を置いて、三人とも外へ出ると、相顧みて、人相見のナンセンスを一笑に附したものゝ、不知菴の剣難云々だけは万更の間違ひでもないやうに、其当時、私は感じたものだ。
— 坪内逍遙 『斎藤緑雨と内田不知菴』 青空文庫
その申立は、「全治の上は金五両の謝礼との約束にて、ある癩病人を治療し、既にその効を奏したにもかかわらず、相手方は謝儀を出すことを拒むに依り、宜しく御裁断を仰ぐ」というのであった。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
然もこの謝儀は願主の心持次第であるが、先づ五錢が通り相場だと云ふに至つては寧ろ低額に過ぎ、彼等の經濟組織が依然封建時代的であるのに驚いた。
— 竹内勝太郎 『淡路人形座訪問』 青空文庫
門下生たちは、高台付きの白扇か、箱入|蝋燭か、小菊紙十|帖ほどな品物に、半年分の授業料として、金一|歩(百|疋)をつつんで上に「謝儀」と書き、うやうやしく、添えて出すのが、例なのである。
— 吉川英治 『松のや露八』 青空文庫