雲煙万里
うんえんばんり
名詞
標準
limitless expanse of clouds and smoke
文例 · 用例
満足にポストの中へはいっており、宛名も正確に書いてあるとしても、それが雲煙万里を隔てた目的地へ間違いなく行きつく可能性は甚だ乏しいような気がする。
— 平林初之輔 『雑文一束』 青空文庫
さうなつて来ると、此のキラキラした夏の京都と云ふ所が雲煙万里を隔てた他郷のやうに思へて、尚更帰心矢の如くになる。
— 谷崎潤一郎 『青春物語』 青空文庫
庭下駄をはいて、三十歩も歩けば行かれる離屋の書斎が、雲煙万里の向うにあるような気がする。
— ぬすびと 『キャラコさん』 青空文庫
さっきは雲煙万里だと思っていたのに、こんどはいやに近い。
— ぬすびと 『キャラコさん』 青空文庫