夜着
よぎ
名詞
標準
night-clothes
文例 · 用例
」彼は目覚めに夜着から頭を出す、恰度其の時のやうに彼が学校に対する過去一年間を振返つた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
猫は吉田の枕のところへやって来るといつものように夜着の襟元から寝床のなかへもぐり込もうとした。
— 梶井基次郎 『のんきな患者』 青空文庫
すなわち吉田は首を動かしてその夜着の隙間を塞いだ。
— 梶井基次郎 『のんきな患者』 青空文庫
あたりのめずらしければ起きむとする夜着の肩、ながく柔かにおさえたまえり。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
清逸は寝たまま含嗽をすると、頸に巻きつけている真綿の襟巻を外して、夜着を深く被った。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
清逸は早く寝入ってしまうに限ると思って夜着の中に顔を埋めた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
妻は夢心地に先程から子供のやんちやとそれをなだめあぐんだ良人の声とを意識してゐたが、夜着に彼の手を感ずると、警鐘を聞いた消防夫の敏捷さを以て飛び起きた。
— 有島武郎 『An Incident』 青空文庫
彼は鼻の処まで夜着に埋まつて、眼を大きく開いて薄ぼんやりと見える高い天井を見守つたまゝ黙つてゐた。
— 有島武郎 『An Incident』 青空文庫