舎暮
しゃくれ
名詞
標準
文例 · 用例
おそらく田舎暮らし何年間を他人事のやうに昔を思ひ隔てて仕舞つて居たにちがひありません。
— 岡本かの子 『秋の夜がたり』 青空文庫
田舎暮しからみたら東京の生活は比較にならないほどいい、と云われる言葉は、都会の空気に代々馴れて、結核なども陽性反応を示す体質になっている人々の放言である。
— 宮本百合子 『若きいのちを』 青空文庫
伊庭も、何時までも田舎暮しも出来ないので、苛々してゐるのだらうと、ゆき子は、早々と荷物を送りつけて来てゐる伊庭一家の気持が察しられた。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
柄ばかり大きくて、こんな貧弱な男と、青春のない生活をしてゐる田舎暮しを、同情的な眼でも見るのだ。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
父方の祖母はずっと田舎暮しで、そこの家の本のあるところが、実に夏休みの間の探険場所であった。
— 宮本百合子 『祖父の書斎』 青空文庫
第一国男がこれから先どの位田舎暮しをするのかそれも分りませんから。
— 一九四四年(昭和十九年) 『獄中への手紙』 青空文庫
そういたしましょう、田舎暮しでは雑誌がなくなったのだからこういうものも大切です。
— 一九四五年(昭和二十年) 『獄中への手紙』 青空文庫
田舎暮しで何にも分らず、十五日のことは突然ラジオで承った次第でした。
— 一九四五年(昭和二十年) 『獄中への手紙』 青空文庫