道を失う
みちをうしなう
表現動詞-五段-ウ行
標準
to lose one's way
文例 · 用例
試に『礼記(曽子問)』を読んで見れば、如何に曽子が師に対して事細かに、その道を失うまいと心を用いていたかが窺い知れるだろう。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
馬の記憶勝れたる事、アビシニアの馬途中で騎手と離るると必ず昨夜|駐った処へ還るとベーカーの『ゼ・ナイル・トリビュタリース・オヴ・アビシニア』に見えるが、支那でも斉の桓公孤竹国を伐ち春往き冬|反るとて道を失うた時管仲老馬を放ちて随い行きついに道を得たという(『韓非』説林上)。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
『日本紀』七に、日本武尊信濃の山中で山神の化けた白鹿に苦しめられたが、蒜を以てこれを殺し、道を失うて困しむ時白犬に導かれて美濃に出づ、とあれば、同じ白でも鹿は悪く犬は善いと見える。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
ただ高みへ高みへと登りさえすれば、間違いなく稜線に着くのだから道を失う心配はない。
— 松濤明 『春の遠山入り』 青空文庫
宿舎と研究室との間は、ウィーゼルという小型雪上車で往復するのであるが、百ノットの風が吹いた日は、危く道を失うところであった。
— 中谷宇吉郎 『白い月の世界』 青空文庫
シナ、インドのごときは平原広野多くして、旅人の深山を跋渉すること少なきも、わが国は全国いたるところ山深く樹茂り、人のこれに入りて道を失うもの多し。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
また一方からは鉱業を停止されてはその日から生計の道を失うという趣で、非停止の請願も出ている。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
区々たる藩家の内紛に眼を晦され、人間の踏むべき道を失うとは笑止千万な……お帰りなさい。
— 山本周五郎 『夜明けの辻』 青空文庫
作例 · 標準
霧が深すぎて周囲が見えず、登山隊はルートを外れて道を失った。
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都会の喧騒の中で自分を見失い、人生の道を失ったように感じることがある。
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暗闇の中で灯りが消え、彼は一瞬にして進むべき道を失った。
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