一掬い
ひとすくい
名詞
標準
scoop (e.g. of icecream)
文例 · 用例
百尋ばかり束ね上げた鮪縄の、舷より高かったのがよ、一掬いにずッと伸した!
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
疾病の絶滅は実に希望するところであるけれども、それは広大永遠の問題で、僅かな時間で之を論じるのは、一掬いの水で大火に対するようなものであるから、それはしない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
女中が持って来た紅茶に、彼女はウイスキーをさしてやり、自分の紅茶にもウイスキーをちょっぴりさして、匙ですくっては味をみ、またちょっぴりさして、匙で一掬いずつ味をみていた。
— 豊島与志雄 『化生のもの』 青空文庫
藤吉の手が最初に一掬いの土を落した。
— 巷説蒲鉾供養 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
そこを津田がまた一掬い掬った。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
これは食おうか、よそうかと迷っていたものらしいが、ついに決心したものと見えて、焦げのなさそうなところを見計って一掬いしゃもじの上へ乗せたまでは無難であったが、それを裏返して、ぐいと茶碗の上をこいたら、茶碗に入りきらん飯は塊まったまま畳の上へ転がり出した。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
喉が乾いて居りますから一掬い飲んで見ると手は縮み上がる程冷たいので、二度と掬って飲む勇気がなかった。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
そのせつな、ひとすくい土がかかると、それもふさがってしまいました。
— REJSEKAMMERATEN 『旅なかま』 青空文庫
作例 · 標準
桶の中に泳ぐ金魚を、破れやすいポイで一掬いにするのは難しい。
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井戸の冷たい水を手で一掬いして顔を洗うと、頭がシャキッとする。
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海岸に打ち寄せられた桜貝を、砂ごと手のひらで一掬いしてみた。
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標準
small ornamental spoon
作例 · 標準
彼女はコレクションの中から、鳥の装飾が施された繊細な一掬いを取り出した。
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茶道具の一種であるその一掬いは、歴史的な価値がある逸品だという。
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記念品として贈られた銀の一掬いには、彼らの結婚記念日が刻まれていた。
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