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居留守

いるす
名詞
1
標準
pretending to be out
文例 · 用例
」 ミサコは歳入のたらない夫の沈黙からはなれると、階下に彼女をおとずれた人々に居留守をつかって裏口から銀座にあらわれた。
吉行エイスケ 女百貨店 青空文庫
船司は、ちかごろ、同郷の縁を頼りに、児子家に勧誘に来た男だが、居留守を使われると、「では、一寸新聞を拝借」と一枚の新聞紙を何時間もかゝって読み、「お帰り」を待つ、その根の良さと、押しの強さと、物に動じない態度を買われたのだ。
織田作之助 俗臭 青空文庫
当時紅葉は私を忌避してイツ尋ねても居留守を遣い、途中で会っても碌すっぽ口を利かないという場合であったから、事情を話して私の仲介ではとても駄目だと断わった。
――尾崎紅葉―― 硯友社の勃興と道程 青空文庫
が、杉浦からかねがねきいているので、玄関払いとか居留守などを使われる心配がないと思いましたから、非常に安易な心持で出かけたのです。
菊池寛 M侯爵と写真師 青空文庫
」「ふ――ん玄関に錠を降し放しにして置いて、居留守をつかつてゐれば世話はありませんね。
牧野信一 南風譜 青空文庫
」 居留守を使はれたかどうかは、歸りに産業組合の事務所をそつとのぞいて見ればわかることであつた。
島木健作 續生活の探求 青空文庫
で、あたしも、じゃあ、あのお馬鹿さんがまた退屈をさせにやってきたんだわって言って、もう少しで居留守を使うところでしたわ……。
または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 死せる魂 青空文庫
それまでは、さし迫った仕事があるからとの口実で、誰が来ても玄関で立ち話だけにし、いよいよ彼女が来たら、居留守をつかって誰にも逢わないことにする。
豊島与志雄 或る作家の厄日 青空文庫
作例 · 標準
休日の昼間なのに電気が消えていて、もしかして居留守を使っているのかな。
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訪問販売の人が来たので、つい居留守を使ってしまった。
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子供の頃、いたずら電話がかかってくると居留守を使うふりをしたものだ。
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