状貌
じょうぼう
名詞
標準
文例 · 用例
また一人、その状貌すこぶる怪偉なるものが、かの獣の尾を口にくわえて、あとに続いてゆくのである。
— 池北偶談 『中国怪奇小説集』 青空文庫
その状貌|宛かも王妃の臥床を視下しつつ微笑を含みおれるが如く然り。
— 夢野久作 『押絵の奇蹟』 青空文庫
ステップニャツクの肖像や伝記はその時分まだ知らなかったが、精悍剛愎の気象が満身に張切ってる人物らしく推断して、二葉亭をもまた巌本からしばしば「哲学者である」と聞いていた故、哲学者風の重厚|沈毅に加えて革命党風の精悍剛愎が眉宇に溢れている状貌らしく考えていた。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
「接吻だけは止せというが、こうしずにはいられない」と状貌|魁偉と形容しそうな相好を壊して、頤の下に猫を抱え込んでは小娘のように嬉しがって舐めたり撫ったりした。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
が、方頷粗髯の山本権兵衛然たる魁偉の状貌は文人を青瓢箪の生白けた柔弱男のシノニムのように思う人たちをして意外の感あらしめた。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
然るにいよいよ新任提調として出頭するや、一同は皆|瀟洒たる風流才人を見るべく想像していたに反して、意外にも状貌魁偉なる重厚|沈毅の二葉亭を迎えて一見忽ち信服してしまった。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
竹の花 禾本科植物中特異の状貌を呈して殊に喬木あるいは灌木を成す者、これを竹の一群となす。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
見るべし、ハチクの花と同状貌を呈する事を。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫