強か者
したたかもの
名詞
標準
文例 · 用例
あの附人の中には山内伊賀亮などと申す、中々の強か者がいるとの事だが――」 と、越前の顔をみた。
— 直木三十五 『大岡越前の独立』 青空文庫
まさか変なことはあるまいが、それも、相手が強か者のお蓮様だから、ふたりの仲は、案外すすんでいるのかも知れない……などと、屋敷うちでは、眼ひき袖引きする者もあるくらい。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
元旦以来これほどきびしい御詮議の眼をかすめて、今まで影さへ見せませぬ程の強か者の喬之助でござりますから、末の末まで要心をとって、弟にだけはそっと知らせても、御|新造の園絵さまには――殿様、女子は口の軽いもの、秘密の守れぬものとなっております。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
それもその筈、彼もまた動坂一派の強か者だったのである。
— 海野十三 『深夜の市長』 青空文庫
之まで名だゝる強か者を子供のように扱った警吏達も、すっかり手こずって終った。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
ウイラード・シムソン、彼こそはかねて某国の軍事探偵であると睨まれていた強か者でした。
— 少年密偵 『計略二重戦』 青空文庫
卑しくも間謀を務めている者、しかもシムソンのように一筋縄で行かない強か者が、盗んだ書類を身の廻りに置いているでしょうか。
— 少年密偵 『計略二重戦』 青空文庫
もしそうなら彼等は無知どころではなく仲々の強か者であり、従ってもはや無邪気な人種だなどとは云えなくなる。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫