短兵急
たんぺいきゅう
形容動詞名詞
標準
impetuousness
文例 · 用例
短兵急に首を圧えて叩っ斬ってしまうのだ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
信長は桶狭間という狭隘の土地で今川義元を短兵急に襲って、首級をあげたが、併しそのやり方はいくらか、やまかんで僥倖だ。
— 菊池寛 『厳島合戦』 青空文庫
いわく、多年等閑に付し来たれる神社を、一朝厳命の下に、それ神職を置け、基本金を積めと、短兵急に迫られし結果、氏子|周章、百方工夫して基本金を積み存立を得たるも、また値上げ、また値上げとなり底止するところを知らず。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
短兵急に生きてゐる中野重治思ひつきでなくジックリと懐ろから取り出したやうな大きな作品を見せて頂戴引掻く貴女の爪は血を流すが掻かれた相手はカユイ許りだ可愛いといふよりもカユイ人板垣直子よ。
— 詩集(11)文壇諷刺詩篇 『小熊秀雄全集-12』 青空文庫
古藤は短兵急に、「それにしてもなかなか元気ですね」 とたたみかけた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
「忙しいにかまけて、あれはあのままにしておったが……一つはあまり短兵急にこっちから出しゃばると足もとを見やがるで、……あれはなんとかせんとめんどうだて」 と倉地はがらっと箸を膳に捨てながら、葉子から女将に目をやった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
例えば先祖から持ち伝えた山を拓いて新らしい果樹園を造ろうとしたようなもので、その策は必ずしも無謀浅慮ではなかったが、ただ短兵急に功を急いで一時に根こそぎ老木を伐採したために不測の洪水を汎濫し、八方からの非難攻撃に包囲されて竟にアタラ九仭の功を一簣に欠くの失敗に終った。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
「姉さんはいつでもほんとうに短兵急な方だ、 幾日位行っていらっしゃるの。
— 宮本百合子 『蛋白石』 青空文庫
作例 · 標準
彼は短兵急な性格なので、すぐに結論を出したがる。
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そんな短兵急な決定では、後で必ず後悔することになるだろう。
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「おい、短兵急に怒るなよ。まずは話を聞いてくれ。」と友人が私をなだめた。
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