舎言
しゃげん
名詞
標準
文例 · 用例
これは田舎者だけにわかる心理で、田舎言葉を丸出しにしても笑われるし、また努力して標準語を使っても、さらに大いに笑われるような気がして、結局、むっつりの寡黙居士になるより他は無いのである。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
変な田舎言葉を笑われそうな気がした。
— 黒島傳治 『老夫婦』 青空文庫
しかし、それを嫁にどう云っていゝか、田舎言葉が出るのを恐れて、たゞ「ヘエ/\」云っているばかりだった。
— 黒島傳治 『老夫婦』 青空文庫
彼等は紋切型の田舎言葉を書くように大阪弁を書いているのである。
— 織田作之助 『大阪の可能性』 青空文庫
母親も話はよくする方だったが、彼女の田舎言葉は十のうち九までは通じないのであった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
それぢや僕も二十四で御嫁を御貰ひるけれ、世話をして御呉れんかなと田舎言葉を真似て頼んで見たら、御婆さん正直に本当かなもしと聞いた。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
それじゃ僕も二十四でお嫁をお貰いるけれ、世話をしておくれんかなと田舎言葉を真似て頼んでみたら、お婆さん正直に本当かなもしと聞いた。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
かくて十分許りの間、田舎言葉で密々話し合つた。
— 石川啄木 『天鵞絨』 青空文庫