墓室
ぼしつ
名詞
標準
burial chamber
文例 · 用例
捜索を始めてから何日目かのある午後、パリスカスは、たった一人で、ある非常に古そうな地下の墓室の中に立っていた。
— 中島敦 『木乃伊』 青空文庫
とにかく、いつもの夢想から醒めて、ひょいと気が付いてみたら、たった一人で古い墓室の薄暗がりの中にいた、というより外はない。
— 中島敦 『木乃伊』 青空文庫
オーガスタスはなほも慊らずクレオパトラをローマに連れ帰らうとしたが、女王はアントニーの墓を訪ね、二人の侍女と共に墓室に閉ぢ籠り、オーガスタスに書を送つてアントニーと同じ墓に葬つてくれと請願した。
— 小酒井不木 『毒と迷信』 青空文庫
石門のうち珊瑚礁の細片を敷きつめた廣庭の後ろに、勾欄を前にした三棟の石築墓室が半ば自然の岩壁に據つて造られてゐるのが玉陵の本體である。
— 濱田耕作 『沖繩の旅』 青空文庫
いかにしてさはおぼしつるぞ、いとよき御聞きざま」と、友は口おほひもしあへず笑みくつがへる。
— 樋口一葉 『すゞろごと』 青空文庫
その間三、四時間の人の波に押されもまれる不健康さを思うとき、人生の便利、幸福を望んで発達し来ったはずの都会生活も、今では却って人間を滅ぼしつつあるとさえ思われます。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
長屋門のまえにある、せんだんの木に二、三|羽のシギが実を食いこぼしつつ、しきりにキイキイと鳴く。
— 伊藤左千夫 『告げ人』 青空文庫
唯尤も近い入口の柱に吊つた籠の雲雀のみは茶碗の粟をこぼしつゝ逆立つた頭の毛を天井の網に突き當て/\もがいては絶えず鏡裏に活動して居る。
— 長塚節 『おふさ』 青空文庫
作例 · 標準
ピラミッドの最深部にある墓室には、王のミイラとともに豪華絢爛な副葬品が収められていた。
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古代エジプトの壁画には、冥界へと続く墓室の通路が色鮮やかな天然顔料で描かれている。
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考古学チームは、数千年の時を経てついに封印が解かれた墓室の内部へ、慎重に足を踏み入れた。
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