前立て
まえだて
名詞
標準
crest (of a helmet)
文例 · 用例
もちろん銭ばかりでは全体が黒ずんでしまって、兜の色の取り合わせが悪いので、前立てや吹き返しには金銀の金物をまぜてありました。
— 夜叉神堂 『半七捕物帳』 青空文庫
前立てや吹き返しの金銀を取りのけて、小銭でその穴埋めをするというのがむずかしい。
— 夜叉神堂 『半七捕物帳』 青空文庫
さあ、これからがお話で、夜が明けて見ると、その兜の前立てにならんでいる小判五枚と二朱銀五枚が紛失しているので、みんなも胆を潰しました。
— 夜叉神堂 『半七捕物帳』 青空文庫
かくてギリシア人は醜女怪の首を甲冑の前立てとし、楯や胸当てに附け、また門壁の飾りとし、魔除けとしゴルゴネイオン(ゴルゴン頭)と称えた。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
(この本の口繪を御覽なさい)この冠はまったく純金作りでありまして、その五本の前立てには小さな圓いぴら/\や、美しい緑色の翡翆の小さい勾玉が七十ばかりもぶら下つてをりまして、これを頭の上に載せてみると、それらがゆら/\と搖れて、なんともいへぬ美しさを見せます。
— 濱田青陵 『博物館』 青空文庫
御前と大岳を前立てにして、例の大菩薩連嶺が悠久に横たわる。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
見ると、犀の角の一本前立てうった兜に、黒糸おどしの鎧をつけた武者が、馬上に三尺二寸(一メートルたらず)の大太刀をふりかざしつつ、「やあ、土佐武士の死すべきはここぞ、名をおしむ者はつづけ、死ねや死ねや――」 大音声によばわりつつ、猛然と三好勢のまっただ中へ斬りこんだ。
— 山本周五郎 『だんまり伝九』 青空文庫
彼女の指はシャツの前立てにかかり、ボタンをはずしたシャツを左右に開いた。
— 片岡義男 『ラハイナまで来た理由』 青空文庫
作例 · 標準
武将の兜には、家紋をあしらった豪華な前立てがつけられていた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
標準
figurehead
作例 · 標準
船首に彫られた美しい女神の前立ては、荒波から船を守ると信じられていた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash