発矢
はつや
名詞
標準
文例 · 用例
老人の打ち卸す発矢とした勢いには、破壊の憎みと創造の歓びとが一つになって絶叫しているようである。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
彼は私たちなどには目もくれずに、ただホームズの顔に、発矢とつけられて、憎悪と驚異が、混り光っていた。
— コナン・ドイル 『空家の冒険』 青空文庫
」 しかしこの猛激な老人は、依然として言葉は無く、ただ私の友人の顔を発矢と睥みつけている。
— コナン・ドイル 『空家の冒険』 青空文庫
そして猟用の鞭を振りながら肉薄して来るウードレーに、発矢とピストルを突きつけた。
— コナン・ドイル 『自転車嬢の危難』 青空文庫
葉子はむっとしてその男の額から鼻にかけたあたりを、遠慮もなく発矢と目でむちうった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
葉子の目はすかさずその顔を発矢とむちうった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
と思う間もなく突然暗い物隅から細長い鉄製らしい棒が走りでて、眼の前の鐘を発矢と打った。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
「そうだ、君にだ」 そう園のいうのを聞くと、ガンベは指の短かい、そして恐ろしく掌の厚ぼったい両手を発矢と打ち合せて、胡坐のまま躍り上がりながら顔をめちゃくちゃにした。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫