取米
とりまい
名詞
標準
rice tax (Edo period)
文例 · 用例
いくら天下のお旗本でも、その年々の取米は決まっている。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
追い追いと人口も繁殖する中古のころになって、犬山の石川備前守がこの地方の管領であった時に、谷中|村方の宅地と開墾地とには定見取米、山地には木租というものを課せられた。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
もとより米麦に乏しい土地だから、その定見取米も大豆や蕎麦や稗などで納めさせられたが、年々おびただしい木租を運搬したり、川出ししたりする費用として、貢納の雑穀も春秋二度に人民へ給与せられたものである。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
慶長年代のころには定見取米を御物成といい、木租を御役榑という。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
ところが、私の代になると、家内の実家の鳥取米子流にしてもよかつたのを、強いて習慣に拘泥しないわれわれ一流のやり方で、関東、関西をチャンポンにし、時には中国式や欧米風を交えた、珍無類の料理を正月の膳にのせた。
— ――年頭雑感―― 『時 処 人』 青空文庫
天満天神に朝|詣りした五花街の女たちが、ふたたび睡るころ、北浜|界隈は車だまりから人力車が一掃されて、取引市場をとりまいた各商店では、踊子がつけた腰の鈴のように電話が絶えまなく鳴り渡った。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
この界隈の連合委員会の事業振興の決議案にもかかわらず、閑散とした取引市場をとりまいて、日一日と失業者と、彼らの飢えが生産余剰と反比例して街の広場に堆積して行った。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
間もなく地面はぐらぐらとゆられ、そこらはばしゃばしゃくらくなり、象はやしきをとりまいた。
— 宮沢賢治 『オツベルと象』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代の農民たちは、厳しい年貢として納める取米の確保に苦心していた。
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蔵屋敷には、諸藩から運び込まれた膨大な量の取米が積み上げられている。
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取米の収穫量によってその年の経済状況が左右されるため、役人は常に天候を気にしていた。
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