後天性
こうてんせい
名詞
標準
acquired
文例 · 用例
私の後天性の道義心は頑強な父の反對をも顧みず此の如き絶望に近い妻と共に家庭を形らせるのです。
— 長塚節 『教師』 青空文庫
声といふものは、先天的に、おほかたその特質を賦与されてゐるに相違ないが、一切の生理的変化が、幾分、後天的に行はれる如く、声も亦、いろいろの原因で後天性を帯びるものである。
— 岸田國士 『「語られる言葉」の美』 青空文庫
「鉢かづき姫の草子」では、鉢――他の側からも説明を試みねばならぬが――をかづかせられた後天性の異形が、結婚に関聯して壊れる機会が来る。
— 魂と姿との関係 『小栗外伝(餓鬼阿弥蘇生譚の二)』 青空文庫
また畸形に類するものに「変形」があり、これも、先天的なものは異常強制位及び胎児の疾患に由来し、後天性変形は骨疾患、関節疾患、麻痺、荷重、損傷に原因するものと考へられてゐる。
— ――宛名のない手紙―― 『日本人とは?』 青空文庫
またこの形体に追陪して起る心意的状況は、たとい後天性は遺伝するものにあらずとの有力なる説あるにも関せず、ある程度までは必然の結果と認めねばなりません。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
しかるに、今こうして全く見ず知らずの土地と人の中へ、無条件に身を齎すことができさえすれば、彼はその独得の後天性を、誰に向って気兼ねする必要もなく、周囲もまた、彼を特に冷たい眼を以て見なければならないという因縁は、全く解放されているのです。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
その後天性が、以後の克己と大成に役立ちもしたにちがひない。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
作例 · 標準
この視力低下は生まれつきのものではなく、長年の生活習慣に起因する後天性のものだ。
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彼女の音楽的才能は、幼少期からの厳しい訓練によって培われた後天性の能力と言える。
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事故による怪我の後遺症で、彼は後天性の色覚異常を患うことになってしまった。
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ウィキペディア
後天性(こうてんせい、英:Acquired)とは、生まれた時は通常ではあったものの、人間生活を送っている途中に事故や環境など様々な事柄を原因として持つこととなってしまった病気や障害の性質。反意語は先天性。後天性の病気としては後天性免疫不全症候群が特に有名で広く社会に知れ渡っている。
出典: 後天性 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0