立合
たてあい
名詞
標準
文例 · 用例
お歸りならどうか葬式の用意を……」「俺れは立合はせて貰はう」 この兄の言葉は彼れにも意外だつた。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
しかし色々の実験に立合ったりした結果は彼を失望させた。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
二 ロス対マクラーニンの拳闘 この試合は十五回の立合の後までどちらも一度もよろけたり倒れかかるようなことはなかった。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
―― おなじ年、冬のはじめ、霜に緋葉の散る道を、爽に故郷から引返して、再び上京したのでありますが、福井までには及びません、私の故郷からは其から七|里さきの、丸岡の建場に俥が休んだ時立合せた上下の旅客の口々から、もうお米さんの風説を聞きました。
— 泉鏡花 『雪靈記事』 青空文庫
」 とばかりで、上目でじろりとお立合を見て、黙然として澄まし返る。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
中には、袴らしい風呂敷包を大な懐中に入れて、茶紬を着た親仁も居たが――揃って車外の立合に会釈した、いずれも縁女を送って来た連中らしい。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
それに、久しい無縁墓だで、ことわりいう檀家もなしの、立合ってくれる人の見分もないで、と一論判あった上で、土には触らねえ事になったでがす。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
―― おなじ年、冬のはじめ、霜に緋葉の散る道を、爽に故郷から引返して、再び上京したのでありますが、福井までには及びません、私の故郷からはそれから七里さきの、丸岡の建場に俥が休んだ時立合せた上下の旅客の口々から、もうお米さんの風説を聞きました。
— 泉鏡花 『雪霊記事』 青空文庫