霊液
れいえき
名詞
標準
文例 · 用例
日本魂を腐蝕する毒素の代りにそれを現代に活かす霊液でも、捜せばこの智恵の泉の底から湧き出すかもしれない。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
あらゆる春の色、春の風、春の物、春の声を打って、固めて、仙丹に練り上げて、それを蓬莱の霊液に溶いて、桃源の日で蒸発せしめた精気が、知らぬ間に毛孔から染み込んで、心が知覚せぬうちに飽和されてしまったと云いたい。
— 夏目漱石 『草枕』 青空文庫
あらゆる隠微な人を殺す諸力を選り抜いた霊液奴。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
葡萄から醸す霊液を咀う。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
そこには地下の霊液がぽたりぽたりと滴り落ち、そして硝石で被われたじめじめした壁の堺が見えました。
— 西尾正 『墓場』 青空文庫
乳房ゆたかなその胸は※気の中に不死の命の霊液をそゝいでゐました。
— OEVRES D'ARTHUR RIMBAUD 『ランボオ詩集』 青空文庫
血液は大変濃厚な深緑色の一種の霊液だった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『時間からの影』 青空文庫
が、與へるその前に罎中の大半の靈液は傾け盡されたのである。
— 木下杢太郎 『海郷風物記』 青空文庫