手綺麗
てぎれい
形容動詞
標準
neatly made
文例 · 用例
することが綿密丹念で手綺麗で、面倒な計算をチェックしたり、実験の読取りを記帳し、また自分でも読取りをやった。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
「ぬたをの……今、私が擂鉢に拵えて置いた、あれを、鉢に入れて、小皿を二つ、可いか、手綺麗に装わないと食えぬ奴さね。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
建てて数十年を経たる古家なれば、掃除は手綺麗に行届きおれども、そこら煤ぼりて余りあかるからず、すべて少しく陰気にして、加賀金沢の市中にてもこのわたりは浅野川の河畔一帯の湿地なり。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
おれは侍で、単に一時の方便のために絵を描くのであるから、所詮は素人の眼を誤魔化し得るだけに、ただ小器用に手綺麗に塗り付けて置けばよいのである。
— 旅絵師 『半七捕物帳』 青空文庫
荒岩の一生にあのくらい手綺麗に投げられたことは、二度とないかも知れません。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
それらは今日の私たちの生活の上で決して手綺麗にすまされ処理されることがらでなくなって来た。
— 宮本百合子 『家庭創造の情熱』 青空文庫
現在、感じている日本文学のもの足りなさは、それが未熟だからでも、稚拙だからでもなく、それどころか、どの作品も趣向はそれぞれにこらしてあって、手綺麗に色もとりどりであるけれども、そのあまりにも多くが、駅の売店につられている派手なセロファン人形だ、という、そのもの足りなさである。
— ――こんにちの文学への疑い―― 『「下じき」の問題』 青空文庫
嘉吉も、これはひどい女を背負ひこんでしまつたものだと考へる時もあつたが、奇妙に、台所仕事が手綺麗で、何でもないやうな容子をしてゐて、案外膳の上には嘉吉の好きなお菜が一二品並び、商売のあつたやうな日なぞは、猫板の上に銚子が乗つてゐることもあつた。
— 林芙美子 『朝夕』 青空文庫
作例 · 標準
彼女が作った料理は、見た目もて綺麗で美味しかった。
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職人がて綺麗に仕上げた木工品は、美術館に展示された。
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母はいつもて綺麗に家事をこなしていた。
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