武名
ぶめい
名詞
標準
military fame
文例 · 用例
はじめ武田家に旗下として武名遠近に轟きしが、勝頼滅亡の後年を經て徳川氏に歸順しつ。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
全軍の信頼を繋ぐに足る将帥としては、わずかに先年|大宛を遠征して武名を挙げた弐師将軍|李広利があるにすぎない。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
昔、南海に武名を轟かしたサモア戦士の典型と思われる体躯と容貌だ。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
とにかく、武田の武名は、迷信的に恐がられていたのである。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
右近心中に怒り、斬り捨てんと思ったが、大事の前の小事であり、かつは年々のクリスチャンであるし、だまっていると、「不忠の名を取るとも、累代の武名を汚すわけには行かぬ」と云って、明智勢に切り入って、一番槍、一番首、二番首の功名を一人でさらってしまった。
— 菊池寛 『山崎合戦』 青空文庫
そして九月九日に八尾城を攻撃し、十七日には河内の藤井寺附近に於て、大いに顕氏の軍を破り、正行は初陣の武名を挙げたのである。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
次いでゴーロア戦死し、王ついにイゲルナを娶り、これもほどなく戦死、アーサー嗣ぎ立て武名を轟かせしが、父に倣うてか毎に竜を雕った金の兜を着けたとあれば、英国でも竜を兜に飾った例は、五、六世紀の頃既にあったのだ。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
維新の際武名高く、その後長州に引隠して毎度東京へ出て今の山県公などを迷惑させた豪傑兼大飲家白井小助は、年不相応の若い妻を、居常、猴と呼び付けたと、氏と懇交あった人に聞いたは誠か。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
その将軍は、数々の戦功により武名を轟かせた。
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彼は武名よりも、民衆の平和を願うことの方を大切にした。
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戦乱の時代、武名は男たちの栄誉であると同時に、重い荷でもあった。
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