向こう脛
むこうずね
名詞
標準
shin
文例 · 用例
そうして着物をほころばせたり向こう脛をすりむいては家へ帰ってオナン(おふくろの方言)にしかられていたようである。
— 寺田寅彦 『相撲』 青空文庫
祖父は炉端で、向こう脛を真赤にして榾火をつつきながら、何かしきりに、夜|更かし勝ちな菊枝のことをぶつぶつ言ったり、自分達の若かった時代の青年男女のことを呟いていた。
— 佐左木俊郎 『緑の芽』 青空文庫
「学校さ行く小児も、やきもきしていんのに……」 祖父は最後にこう呟いて、真赤にやけた向こう脛を一撫でして腰を伸ばした。
— 佐左木俊郎 『緑の芽』 青空文庫
貨物自動車の運転手は、額と向こう脛とに擦過傷を負い左手の指先をくじかれて昏倒していた。
— 平林初之輔 『鉄の規律』 青空文庫
「今度またいたずらをしおったら、すぐに追い掛けて捉まえて、あの鎌で向こう脛を薙いでくるるわ」「天狗がつかまるかな」と、千枝松はあざけるように笑った。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
氏はその時受けた感じを、たとえば何か、固い火箸のようなもので向こう脛をなぐられたような――到底説明しがたい感じだといった。
— 橋本五郎 『地図にない街』 青空文庫
「そこで靴をぬいで、段があるんだから」 老人の注意がなかったら、その時氏はすぐ前の上がり段に、あるいは向こう脛を打ちつけただろう。
— 橋本五郎 『地図にない街』 青空文庫
缶は、横とびにとんで、艇夫長の向こう脛に、ごつんといやな音をたてて、ぶつかった。
— 海野十三 『大宇宙遠征隊』 青空文庫
作例 · 標準
サッカーの試合中、相手選手と接触して向こう脛を強く打ってしまった。
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転んだ時にテーブルの角にぶつかり、向こう脛に大きなアザができた。
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彼は毎朝、向こう脛の筋肉を鍛えるためにジョギングをしている。
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