銀流し
ぎんながし
名詞
標準
silvering
文例 · 用例
頂上からかけて、七合下りまで、銀流しの大雪が、槍ヶ岳の雪渓にちょっと似ているが、八月半ごろまでには大抵溶けて、九合目以上のと、内院火口にへばりついている残雪だけが、万年雪として残るらしい。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
汽車の窓からも、その中の最大(といっても長さは二|哩半位しかないが)のホイットニイ氷河が、銀流しに光っているのが見える。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
今灯を点けたばかり、油煙も揚らず、かんてらの火も新しい、店の茣蓙の端に、汚れた風呂敷を敷いて坐り込んで、物|馴れた軽口で、「召しませぬか、さあさあ、これは阿蘭陀トッピイ産の銀流し、何方もお煙管なり、お簪なり、真鍮、銅、お試しなさい。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
どこへ出しても偽物でございますが、手前商いまする銀流しを少々、」と言いかけて、膝に着いた手を後へ引き、煙管を差置いて箱の中の粉を一捻し、指を仰向けて、前へ出して、つらりと見せた。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
有触れた銀流し、汚い親仁なら何事もあるまい、いずれ器量が操る木偶であろう。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
その容貌、その風采、指環は紛うべくもない純金であるのに、銀流しを懸けろと言うから。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
わざと身を窶してさるもののように見らるるのは、前の日総曲輪の化榎の下で、銀流しを売っていた婦人であって――且つ少かりし時、浅草で滝太郎に指環を与えた女賊白魚のお兼である。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
……」 聞くと……真鍮台、またの名を銀流しの藤助と言う、金箔つきの鋳掛屋で、これが三味線の持ぬしであった。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
標準
person who is all style and no substance