金満家
きんまんか
名詞
標準
very wealthy person
文例 · 用例
これに比べると金満家と彫刻家とは簡にして要を得ているようである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(5)』 青空文庫
なかなか良う調べが届いとる」「その骨折りの甲斐があってか、去年の十二月に御城下でも蔵元屋に次ぐ金満家、福岡本町の呉服屋、襟半の若主人で、堅蔵で悧発者という評判の半三郎という男の嫁にという話が纏まって、結納まで立派に済んどる。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
頬白、山雀、雲雀などが、ばらばらになって唄っているから、綺麗な着物を着た間屋の女だの、金満家の隠居だの、瓢を腰へ提げたり、花の枝をかついだりして千鳥足で通るのがある。
— 泉鏡花 『化鳥』 青空文庫
ところがね、ちょうどその晩兼六園の席貸しな、六勝亭、あれの主翁は桐田という金満家の隠居だ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
之を持出して他に売れば、自分は大金満家になれるのである。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
その界隈で娘を女学校にいれているのは金満家の矢崎だけだった。
— 織田作之助 『婚期はずれ』 青空文庫
華族の金満家へ生れて出て、恋煩いで死ぬ、このくらいありがたい事はありますまい。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
それに、自分は、お金があり余って処置に窮するほどの金満家でもありませんから、返してもらって助かりました。
— 太宰治 『風の便り』 青空文庫