騙かす
だまかす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to trick
文例 · 用例
寡婦で、世事にはうとい女のことでございますもの、あんたさん、正直なところ、ちっとも訳の分らない、ああいうことで妾を騙かすのは、そりゃもう朝飯まえのことでござんすよ。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
一口に申せば吾らが主君、木曽のお館義明公を、淫酒をもって騙かす鳰鳥と申す殿の側女を殿のもとから遠避けようと、血気に任せてご酒宴席へ乱入致そうといたしたため、父の勘気を受けましたまで、他に仔細はございませぬ」 右門はいかにもしんみりと、その頃の事を思い出し、涙ぐみながら云うのであった。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
それはそれとして鳰鳥とかいう、殿を騙かすその婦、どのような毒婦なのでございましょう?
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
彼は、母未亡人の胸に巣喰っている、人間だけを騙かす小悪魔の尻尾を見ることが出来なかったのである。
— 宮本百合子 『渋谷家の始祖』 青空文庫
しかしその噂もしまひには耳に馴れて、どうせそんなものは度胸があつて本気にしないものを騙かすのが面白さに誰かがひねり出す悪戯だらうぐらゐに看做して二人は馬鹿にしてゐた。
— ジョン・ポリドリ 『吸血鬼』 青空文庫
「あれに貼ッてある目録の名をご覧なさいませ」「おお賭け試合の勝ちビラと見えて、いろいろな剣客の名が見えるが、どうせ衆愚を騙かす山師の客引き、あてになるものではござるまい」「いいえ、試合のことを申すのではござりませぬ。
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫
』『何だか雲ぎれがして晴れそうだよ、』と嘘を言ってだまかす。
— 国木田独歩 『郊外』 青空文庫
「だまかすとききませんよ」 おせい様は、帰って行くふたりを、心配そうに見送った。
— 林不忘 『巷説享保図絵』 青空文庫
作例 · 標準
友人を驚かせようと、ちょっとしたいたずらで騙かした。
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彼は甘い言葉で人を騙かすのが得意だ。
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「まさか、そんな簡単なことで騙かされるなんて思わなかったよ。」
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