預かり物
あずかりもの
名詞
標準
something left in charge
文例 · 用例
質に取った品は預かり物ですから、衣類にしろ、諸道具にしろ、鼠にかじられたりすると面倒ですから、どこの店でも鼠の用心を怠りません。
— 薄雲の碁盤 『半七捕物帳』 青空文庫
質物は預かり物ですから、庫にしまって大切にして置くべきですが、物が珍らしいので薄馬鹿の辰公がそっと持ち出した。
— ズウフラ怪談 『半七捕物帳』 青空文庫
預かり物は大切に仕舞ってあるから、安心しなさい。
— 岡本綺堂 『青蛙神』 青空文庫
叔父と叔母とは墓の穴まで無事に棺を運んだ人夫のように、通り一ぺんの事をいうと、預かり物を葉子に渡して、手の塵をはたかんばかりにすげなく、まっ先に舷梯を降りて行った。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
初めて私の家に碁盤が運びこまれた時、父はそれを余所からの預かり物だと言っていた。
— 堺利彦 『私の父』 青空文庫
しかし私らは、いつの頃からか、決してそれが預かり物でないことを知っていた。
— 堺利彦 『私の父』 青空文庫
かりにも高家の列につながり、有職故実諸礼作法をもって鳴る名家の主が、いかに貧ゆえの苦しみからとはいいながら、上お将軍家からのお預かり物を、しかも保管料三百金というお慈悲付きのお預かり物を、入れるべきところに事を欠いて、七ツ屋に入牢させるとは、もってのほかのふらち不行跡だったからです。
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
師匠の預かり物の番をしているので、師匠や親が、もう一度|此所へ帰って来るまでは、何がどうあろうと踏み止まろうと、火消しの怒鳴るのをも係わず、やはり荷物へ噛り附いていました。
— 猛火の中の私たち 『幕末維新懐古談』 青空文庫
作例 · 標準
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